未来への責任 常陸太田市議会議員 平山晶邦(ひらやま まさくに)

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第7回 議会報告(4) 複合交流拠点施設の土地代などに 4億円を計上した予算に反対しました

平成23年度複合交流拠点施設整備 土地代・造成工事等の予算

平成23年度 常陸太田市予算書より抜粋

赤字が見込まれる複合交流拠点施設(総事業費13億円)を24年から26年にかけて建設を予定していますが、地域振興、交流人口拡大の理由だけでは、賛成できません

1年前、私は、市議会報告の中で、当初は総事業費約15億円の複合交流拠点施設を、市が計画している事を、市民の皆様にお知らせいたしました。私の問いかけに対し、101件の意見が寄せられましたが、反対100、賛成1でした。 23年3月議会において、執行部は平成23年度予算の中で、3億9千6百33万円の土地取得費や造成費等の予算を計上してきました。

私は、この事業に対する市民の皆様からの意見や、執行部がこの事業経営の精査をしていない事で、反対いたしました。

私が反対した理由

23年2月18日の全員協議会で、総事業費15億を13億円、入場者数年間70万人を36万人、損益分岐点の売上高を6億5千万円から4億2千万円へ修正の説明がありましたが、利用者が半分に減ったのに施設規模に対しては元通りの面積で説明が無く、4億2千万円という売上高は1日平均1,000人の来場者全員が1,200円弱の買い物をしていただかなければ達成できないものであり、施設の経営計画としては、不信感の残るものでした。

第三セクター方式などの公共セクターの事業は、全国でも、90%以上の団体が赤字経営です。出資者が誰かも決まっていない段階で、市が主体の第三セクター株式会社で経営することに対して納得がいきません。

生鮮食品の流通が飽和状態の中で、農産物の直売所やレストランを核にした交流拠点施設は、同様の民間事業を圧迫することになり、公益性を持った公共事業としては考えられません。

23年3月議会の中で、市長は「最初から黒字になるとは限らない」「3年から5年目での黒字化を見込んでいる」と、地域振興のためには赤字もやむを得ないと述べました。財政破綻した夕張市も「石炭から観光へ」と舵を切り、地域振興を図るという名目の中で、様々な事業を行い、破綻しました。赤字を前提とした事業は、絶対認められません。

経営コンサルタントや公認会計士に計画の概要を見せたところ、この計画は土地や建物をつくることが目的で、この施設の経営を目的としているとは思えない。市のリスクが見えない中で極めて不健全な意思決定と言わざるを得ないという回答をいただきました。

常陸太田市はトライアングル構想(山下町周辺、鯨ヶ丘、349バイパス沿いの開発)で街づくりを進めてきた歴史があります。その経過からすると、市役所周辺の349沿線の開発が優先されるべきであると考えます。

常陸太田市内の農業者や商業者から私に寄せられた意見
・自分の庭先で販売できてしまうので、手数料を払ってまで直売 所に並べて販売はしない。(なしやぶどうの生産者からの意見)
・商業者が血のにじむような努力をして経営しているのに、行政 が同じような事業を行うのには反対だ。(スーパーや食堂経営者からの意見)

その他多くの市民から、反対意見が私に寄せられました。以上のことから、23年3月議会の中で、私は反対をいたしました。(結果は反対2、賛成20) ご理解をいただきたいと思います。

今回、ここで掲載している数字や内容は22年9月、12月、23年3月議会での執行部等による答弁に基づきます。23年度は災害復旧を優先させるということで、この予算の執行はありませんでした。常陸太田市第5次総合計画実施計画では、24年から26年度にかけて建設する予定になっています。

市議会報告 第7回 議会報告 2012年3月(PDF)

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